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コラム
APEC・ビジネス・トラベル・カード
皆さんは、APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)ご存じでしょうか?
コロナ禍の影響により、一時は大幅に減った海外出張も、最近では回復傾向をみせ、ビジネス目的で海外へ渡航される機会も増えてきたのではないでしょうか。
ですが、海外出張の際に大きな負担となるのが出入国の手続きだと思います。 国によってはビザ申請が求められ専用の用紙への記入に時間がかかったり、また
入国審査には長蛇の列が出来てしまっていて長時間待たされたりと、かなりの手間と時間を要します。
そんな雑多なビザ手続きや入国審査を円滑に通過するために、ビジネス関係者に発行されるカードがAPEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)です。
今回はそんな便利なAPEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)をご紹介したいと思います。
こちらのカード、所得できれば非常に便利なのですが、残念ながら誰でも取得が出来るわけではなく、所属する企業が貿易ビジネスや海外投資をしている事など、少し特殊な要件もございます。
申請要件から交付までの流れを詳しく説明していきますので、ぜひ最後までご一読ください。
【今回のポイント】
◎ APECカードとはどんなカード?
◎ だれでも申請できるの?
◎ APECカードを持つメリットって何?
◎ ビジネス以外にも使えるの?
◎ 申請手続きはどうやるの?
◎ どれくらいの期間でできるの?
◎ 申請するのに気を付けることは?
コロナ禍の影響により、一時は大幅に減った海外出張も、最近では回復傾向をみせ、ビジネス目的で海外へ渡航される機会も増えてきたのではないでしょうか。
ですが、海外出張の際に大きな負担となるのが出入国の手続きだと思います。 国によってはビザ申請が求められ専用の用紙への記入に時間がかかったり、また
入国審査には長蛇の列が出来てしまっていて長時間待たされたりと、かなりの手間と時間を要します。
そんな雑多なビザ手続きや入国審査を円滑に通過するために、ビジネス関係者に発行されるカードがAPEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)です。
今回はそんな便利なAPEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)をご紹介したいと思います。
こちらのカード、所得できれば非常に便利なのですが、残念ながら誰でも取得が出来るわけではなく、所属する企業が貿易ビジネスや海外投資をしている事など、少し特殊な要件もございます。
申請要件から交付までの流れを詳しく説明していきますので、ぜひ最後までご一読ください。
【今回のポイント】
◎ APECカードとはどんなカード?
◎ だれでも申請できるの?
◎ APECカードを持つメリットって何?
◎ ビジネス以外にも使えるの?
◎ 申請手続きはどうやるの?
◎ どれくらいの期間でできるの?
◎ 申請するのに気を付けることは?
APECカードとはどんなカード?
APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)とは、APEC域内を頻繁に出張するビジネス関係者の為に、入国審査の手続きを簡易化し、時間を大幅に短縮、移動を円滑にする為、外務省が発行する特別なカードです。
発行に際して、あらかじめ、他の制度参加国・地域の政府の了解(事前審査の承認)を得ておくことで、その国・地域への入国・入域に際して多くのメリットがあります。 ですが、申請するには少し特殊な要件もあるので、注意が必要です。
発行に際して、あらかじめ、他の制度参加国・地域の政府の了解(事前審査の承認)を得ておくことで、その国・地域への入国・入域に際して多くのメリットがあります。 ですが、申請するには少し特殊な要件もあるので、注意が必要です。
だれでも申請できるの?
APECカードの申請には、有効な日本の旅券を所持していること、犯罪歴がないこと、所属する機関が貿易又は投資に係る実績を有することなどの以下⑴~⑷の要件を満たしていることが条件となっています。
特に⑷の要件に関しては、所属する企業の海外への貿易・投資実績があることや、商工会議所などAPEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)日本支援協議会の構成団体へ参加している事など、特殊なものになっているので、申請を行う前にしっかり確認をしましょう。
特に⑷の要件に関しては、所属する企業の海外への貿易・投資実績があることや、商工会議所などAPEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)日本支援協議会の構成団体へ参加している事など、特殊なものになっているので、申請を行う前にしっかり確認をしましょう。
(1)有効な日本国旅券を所持していること。
(2)申請書その他の提出書類に虚偽の記載がないこと。
(3)犯罪歴がないこと。
(4)外務大臣が告示で定める次のいずれかの要件に該当していること(ただし、職業運動選手、報道特派員、 芸能人、音楽家、芸術家又は同様の職業に当たる方には、交付することができませんのでご注意ください)。
(ア)APECビジネス諮問委員会(ABAC)の日本委員、日本委員代理又は日本委員を補佐する業務に従事する方
(イ)金額の多寡を問わず、貿易・投資実績
(注1)がある企業等の経営者又は当該企業等に雇用されている方で、貿易等に関する事業
(注2)を行うことを目的として参加国・地域への渡航が必要であると認められる方
(注1)過去1年間又は直近の決算期(1年分:四半期連結)に行われた、海外の企業等との貿易にかかる取引の実績又は、海外 の企業等との合弁、合併、不動産の買収等の投資に関する実績があること。連結会社(連結財務諸表の用語、様式及び作 成方法に関する規則(昭和51年大蔵省令第28号)第2条第5号に規定する連結会社をいう。)にあっては、連結会社 において過去1年間に行われた貿易にかかる取引の実績又は、海外の企業等との投資に関する取引実績があること。
(注2)短期間行われる貿易又は投資に関する交渉、業務連絡、市場調査、契約締結若しくは納品後の役務若しくはこれらに関 連する事業のこと。
(ウ)ABAC日本支援協議会の構成団体(日本経済団体連合会、日本商工会議所(日本商工会議所の 会員である商工会議所を含む)、経済同友会及び関西経済連合会)の職員、その団体の会員で ある機関の経営者又は当該機関に雇用されている方で、貿易等に関する事業を行うことを目的 として参加国・地域への渡航が必要であると認められる方
(エ)貿易等に関する事業を行う機関の経営者又は当該機関に雇用された方で、貿易等に関する事業 のうち特に災害復興に資すると認められるものを行うことを目的として参加国・地域に渡航し、 かつ、今後同様に渡航することが必要であると認められる方(※外務省HPより抜粋)
(2)申請書その他の提出書類に虚偽の記載がないこと。
(3)犯罪歴がないこと。
(4)外務大臣が告示で定める次のいずれかの要件に該当していること(ただし、職業運動選手、報道特派員、 芸能人、音楽家、芸術家又は同様の職業に当たる方には、交付することができませんのでご注意ください)。
(ア)APECビジネス諮問委員会(ABAC)の日本委員、日本委員代理又は日本委員を補佐する業務に従事する方
(イ)金額の多寡を問わず、貿易・投資実績
(注1)がある企業等の経営者又は当該企業等に雇用されている方で、貿易等に関する事業
(注2)を行うことを目的として参加国・地域への渡航が必要であると認められる方
(注1)過去1年間又は直近の決算期(1年分:四半期連結)に行われた、海外の企業等との貿易にかかる取引の実績又は、海外 の企業等との合弁、合併、不動産の買収等の投資に関する実績があること。連結会社(連結財務諸表の用語、様式及び作 成方法に関する規則(昭和51年大蔵省令第28号)第2条第5号に規定する連結会社をいう。)にあっては、連結会社 において過去1年間に行われた貿易にかかる取引の実績又は、海外の企業等との投資に関する取引実績があること。
(注2)短期間行われる貿易又は投資に関する交渉、業務連絡、市場調査、契約締結若しくは納品後の役務若しくはこれらに関 連する事業のこと。
(ウ)ABAC日本支援協議会の構成団体(日本経済団体連合会、日本商工会議所(日本商工会議所の 会員である商工会議所を含む)、経済同友会及び関西経済連合会)の職員、その団体の会員で ある機関の経営者又は当該機関に雇用されている方で、貿易等に関する事業を行うことを目的 として参加国・地域への渡航が必要であると認められる方
(エ)貿易等に関する事業を行う機関の経営者又は当該機関に雇用された方で、貿易等に関する事業 のうち特に災害復興に資すると認められるものを行うことを目的として参加国・地域に渡航し、 かつ、今後同様に渡航することが必要であると認められる方(※外務省HPより抜粋)
APECカードを持つメリットって何?
APECカードの保有者は、承認を受けた国・地域への入国の際に査証(ビザ)の手続きが軽減され、空港内での移動も円滑に行うことが出来ます。
具体的には以下のメリットがあります。
APECカードの有効期間内であれば何度でもパスポートとAPECカードのみで入国審査を受けることが出来ますので、いちいち専用の用紙への記入の手間が省けます。
また、一部の国によっては査証(ビザ)の申請に手数料がかかることがありますが、APECカードを使用することで査証(ビザ)の手続きと手数料支払いの必要がなくなり、コストを抑えることも出来ます。
また、APECカード保有者は、商用目的での入国であることが明らかなため、入国審査官から目的などについて執拗に質問されるなどのトラブルを避けることが出来ます。
具体的には以下のメリットがあります。
・APEC加盟国であれば査証(ビザ)なしで入国が出来る
承認を受けた以下の対象国・地域であれば、その国・地域が入国にあたり、本来は査証(ビザ)が必要とされる国であったとしても査証(ビザ)は不要となります。APECカードの有効期間内であれば何度でもパスポートとAPECカードのみで入国審査を受けることが出来ますので、いちいち専用の用紙への記入の手間が省けます。
また、一部の国によっては査証(ビザ)の申請に手数料がかかることがありますが、APECカードを使用することで査証(ビザ)の手続きと手数料支払いの必要がなくなり、コストを抑えることも出来ます。
【対象の国・地域】
・日本 ・オーストラリア ・ブルネイ ・チリ ・中国 ・香港 ・インドネシア ・韓国 ・マレーシア ・メキシコ ・ニュージーランド ・パプアニューギニア ・ペルー ・フィリピン ・ロシア ・シンガポール ・タイ ・ベトナム ・台湾
(※アメリカとカナダはAPEC加盟国ではありますが、カードの対象となっていません。)・日本 ・オーストラリア ・ブルネイ ・チリ ・中国 ・香港 ・インドネシア ・韓国 ・マレーシア ・メキシコ ・ニュージーランド ・パプアニューギニア ・ペルー ・フィリピン ・ロシア ・シンガポール ・タイ ・ベトナム ・台湾
・空港などで入国審査通過時間の短縮が出来る
入国審査の際に制度参加国・地域が主要な国際空港に設置した専用レーン(入国審査ブース)を利用することができるので、たとえ通常の窓口が混雑していても円滑な審査が受けられます。また、APECカード保有者は、商用目的での入国であることが明らかなため、入国審査官から目的などについて執拗に質問されるなどのトラブルを避けることが出来ます。
ビジネス以外にも使えるの?
APECカードを用いて制度参加国等に入国・入域した場合に許される活動は、短期間行われる収入又は報酬を伴わない活動に限られます。
具体的には、商談、業務連絡、市場調査、投資のための契約締結、納品後の報酬を伴わないアフターサービス等に限定されています。
残念ながら短期商用以外の渡航目的、例えば観光などでの使用は想定していません。
また、収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動を行う場合には、一般に就労ビザが必要となるほか、このような事態が判明した場合には、当該参加国・地域の国内法令に従い処罰される可能性がありますので十分注意しましょう。
具体的には、商談、業務連絡、市場調査、投資のための契約締結、納品後の報酬を伴わないアフターサービス等に限定されています。
残念ながら短期商用以外の渡航目的、例えば観光などでの使用は想定していません。
また、収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動を行う場合には、一般に就労ビザが必要となるほか、このような事態が判明した場合には、当該参加国・地域の国内法令に従い処罰される可能性がありますので十分注意しましょう。
申請手続きはどうやるの?
APECカードの申請は、外務省のAPEC室へ必要書類及び添付書類を郵送することで行います。
申請から交付までのおおまかな流れは以下の通りです。
申請書がAPEC室に届くと、まず国内の申請要件に関する審査が行われます。
国内での審査が終わると、APECカード該当国・地域に対して、審査の要請を行い、各国・地域での審査が始まります。
審査から一定期間経過すると、オンライン上の『ABTCシステム』にて各国・地域での審査状況が確認でき、希望の国・地域の承認が出た段階で途中発行をすることもできます。
途中発行の依頼、若しくはすべての参加国・地域からの承認が揃うと、カードが発行され、郵送により交付されます。
申請から交付までのおおまかな流れは以下の通りです。
【申請~交付までの流れ】
(STEP1) 申請書類を準備する
(STEP2) 外務省APEC室に申請書類を郵送する
(STEP3) 国内審査が終了すると審査番号が発行される
(STEP4) 各国・地域により承認が行われる
(STEP5) APECカードが郵送先に送付される
必要な書類を準備し、外務省APEC室に郵送することで申請する事ができます。(STEP1) 申請書類を準備する
(STEP2) 外務省APEC室に申請書類を郵送する
(STEP3) 国内審査が終了すると審査番号が発行される
(STEP4) 各国・地域により承認が行われる
(STEP5) APECカードが郵送先に送付される
申請書がAPEC室に届くと、まず国内の申請要件に関する審査が行われます。
国内での審査が終わると、APECカード該当国・地域に対して、審査の要請を行い、各国・地域での審査が始まります。
審査から一定期間経過すると、オンライン上の『ABTCシステム』にて各国・地域での審査状況が確認でき、希望の国・地域の承認が出た段階で途中発行をすることもできます。
途中発行の依頼、若しくはすべての参加国・地域からの承認が揃うと、カードが発行され、郵送により交付されます。
どれくらいの期間でできるの?
すべての国の承認を経て交付されるには、外務省のHPには申請から平均6か月間と記載されていますが、昨今は申請者の急増の為、それ以上の期間がかかってしまうことがあるようです。
予めAPECカードが必要となる時期を確認し、余裕をもって申請をしましょう。
予めAPECカードが必要となる時期を確認し、余裕をもって申請をしましょう。
申請するのに気を付けることは?
他にも申請に関して以下のような注意点があります。
新たに旅券の発給を受けた場合には、旧旅券番号が記載されたカードは利用できません。
その場合には改めてAPECカードの申請を行う必要がありますので気をつけましょう。
出張の予定などはしっかり確認しておき、余裕をもって申請をすることをお勧めします。
・有効期限について
カードの有効期限は5年ですが、APECカードを発行する時点で旅券の残存有効期間が5年未満の場合は、発行されるカードの有効期限は旅券の有効期限と同一となりますのでお気をつけください。・新たに旅券の発給を受けた時
APECカードはカード裏面に旅券番号が表示されている為、旅券ごとに取得する必要があります。新たに旅券の発給を受けた場合には、旧旅券番号が記載されたカードは利用できません。
その場合には改めてAPECカードの申請を行う必要がありますので気をつけましょう。
・APECカードの更新について
現在有効なAPECカードを所持している場合には、有効期限の6か月前から新しいカードの交付申請を行うことが出来ます。ですが、申請手続きは全て新規手続きと同様となっており、更新手続きなどはありませんのでお気をつけください。・申請から発行までの期間
申請手続きの項でも記載しましたが、申請から交付まで通常6か月程度の時間を要します。また、昨今は申請希望者の急増により、それ以上の期間がかかる場合があるようです。出張の予定などはしっかり確認しておき、余裕をもって申請をすることをお勧めします。
SATO行政書士法人では申請のお手伝いをしております
sato行政書士法人では申請からカード交付・受領までのサポートを行っています。
準備書類の中には、会社の営業実績や海外への投資実績、または商工会議所などへの登録の有無によって変わるものもございます。
申請代行の実績がある専門家への依頼もご検討してみてください。
初回のご相談は無料で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせはこちらから】
MAIL:s-office@sato-group.com
準備書類の中には、会社の営業実績や海外への投資実績、または商工会議所などへの登録の有無によって変わるものもございます。
申請代行の実績がある専門家への依頼もご検討してみてください。
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お問い合わせTEL:011-742-8222(札幌オフィス)・03-6831-5577(東京オフィス)
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